冬にさしかかると、家にいても喉が痛くなったり、お肌がカサカサになったりしませんか?これは家の中の乾燥が原因で、湿度が40%を下回るとそれらの悩みを感じやすくなります。
そんな悩みを抱えるあなたのために、今回は湿度を上げるための方法を5つご紹介!どうして家が乾燥し、人にどのような影響が出るのかもあわせて見ていきましょう。
1.家の乾燥の原因は?空気がカラカラになる理由
梅雨のジメジメした空気にも不快感はありますが、冬の乾燥した空気も過ごしやすくはありませんよね。春や秋はあまり乾燥を感じないので「寒いと乾燥するのだろう」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは家が乾燥する原因についてご紹介!空気が乾く理由を知って、根本から解決しましょう!
1-1.24時間換気
暑さや寒さに悩まず過ごせるようにと、現代の住宅は高気密・高断熱設計で建てられています。外の熱や冷気をガードしてくれたり、冷暖房がききやすくなったりするため、節約につながるメリットも。
ですが、気密性の高い家は新しい壁や床、大型家具などから出る有害物質をためこみやすく、「シックハウス症候群」を発症させる要因に。そのリスクをなくすためにと開発されたのが「24時間換気」なのです。
常時換気している状態のため、湿度を上げた室内の空気は外へ、外の乾いた空気は室内へ。これも乾燥の原因の1つです。
1-2.エアコン
温度が上がると湿度(相対湿度)は下がるもので、暖房を使って暖かくすると、空気の乾燥は大きくなってしまいます。しかも暖房は冷たい空気を暖めて送る仕組みで、室内に放出されるのは乾燥した空気なのです。
冬の寒さ対策にかかせないエアコンも、じつは家を乾燥させる原因だったのです。最近では加湿機能がついたエアコンも販売されているので、乾燥が気になる方ぜひチェックしてみてくださいね。
2.放っておくと大変!乾燥による人への影響
「朝起きたときに喉に違和感がある」「冬は肌がピリピリして痛い」と、悩みを抱える方は多いもの。肌荒れ・風邪・静電気・火災など、冬の乾燥は人へも影響を与えるのです。
例えば、乾燥した空気の中で過ごすとお肌の水分が減り、皮むけやひび割れを起こすことも。また、湿度が40%以下になるとウイルスが空気中に長く漂うようになるので、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるんです。
健康的で安全な暮らしを実現するためにも、部屋の湿度は40~60%を維持し、乾燥によるリスクをできるだけ減らしましょう。
3.家の湿度を上げるためのかんたんな方法5選
湿度を上げるアイテムといえば、加湿器が定番ですよね。しかし加湿器を持っていなくて「今すぐ湿度を上げたいけどどうすればいいの?」と悩むこともあるのではないでしょうか。
そこで最後は、家の湿度を上げるためのかんたんな方法を5つご紹介します。急タイミングでも、旅行先のホテルでも、いつでも活用できる方法です。
3-1.洗濯ものや濡れたタオルを部屋干しする
濡れた衣類やタオルを部屋干しするのも、加湿にはピッタリ。衣類についた水分が蒸発して、空気中の水分量をアップさせてくれます。
部屋干しのニオイ対策として部屋干し用の洗剤やミストを使えば、生乾きのニオイ対策も可能に。夜寝るときは枕の近くに干すと、より効果が実感できるでしょう。
3-2.水を入れた容器を置いておく
コップや洗面器、バケツなどの容器に水を入れて置いておくことも、加湿に効果的。洗濯ものを部屋干しする原理と同じで、容器の中の水分が蒸発して、空気中の水分量がアップします!
アロマオイルを入れて香りを楽しんだり、かわいい容器に入れてインテリアとして使ったりするのもおすすめ。コップに入れる加湿方法なら職場のデスクにも起きやすく、いつでも手軽に加湿できますね。
3-3.観葉植物を置く
インテリアにもなるのが、観葉植物。水をあげると葉っぱから水分を蒸発させる植物は、じつは天然の加湿器になるんです。
なかでもおすすめなのが、葉が大きいタイプの観葉植物。見た目だけでなく、より加湿の効果を上げてくれます。
小さな観葉植物を枕元に、大きなものをリビングに置くなど、使い分けてもよさそうですよね。
3-4.入浴後はお風呂のドアを開けたままにする
もくもくと湯気が上がる浴室は、空気中の水分量もたっぷり。入浴後はすぐにお湯を抜かず、お湯のある状態でドアを開けておきましょう!すると浴室の水分が外へ出ていき、部屋が加湿されます。
乾燥がひどい夜は、お湯をためたまま一晩過ごしてみてください。バスタブは洗面器やコップなどより容量が大きいので、家の乾燥をより改善できます。
3-5.石油やガスのストーブを使う
「石油やガスのストーブも、エアコンと同じで乾燥するのでは?」という印象がありますよね。しかし、石油ストーブやガスファンヒーターは加湿効果があるのです!
じつはこれらの暖房器具は、石油やガスを燃焼させて暖かい空気を作っています。燃焼したときに二酸化炭素・水・熱が発生し、暖かい空気と一緒に水蒸気も放出。ストーブやヒーターの近くは空気の水分量が多く、寒さだけでなく乾燥対策もできるんです!
ただ、広範囲を暖かくするならエアコンのほうが優れているので、ポイントで温めたいときや狭い部屋を暖かくしたいときはストーブを使うなど、使い分けてみてくださいね。
4.しっかり乾燥対策したい方には家のリフォームがおすすめ
家の乾燥について解説しましたが、今すぐにできる加湿方法もたくさんありましたよね。石油ストーブやガスファンヒーターは暖かさもアップできますし、観葉植物はインテリアにもぴったりです。
とはいえ、「洗濯ものやタオルを干して加湿するのは見た目もニオイも気になる……」「ペットを飼っているから水の入った容器は置けない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、「調湿壁紙」を使ったお家のリフォーム。湿度が高くなると水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出してくれる壁紙で、乾燥対策・湿気対策になります。
手軽にリフォームしたい方は全面の貼り替えではなく、リビングの一面だけ取り入れたり、トイレや寝室などの必要なお部屋だけ替えたりすることも可能です。
乾燥に負けない家を造って、肌荒れや風邪などの原因とサヨナラして、快適な生活を送ってくださいね。