WORKS / 施工事例
庭が繋ぐ日常のある家
郊外の住宅密集地に建つこの平屋は、バリアフリーを意識した設計を行っている。
外観は、白い庇と袖壁で門型の仕切を作り、内側の板張りの壁を縁取ることにより、木質の素材感を強く印象づけ、住宅密集地において非日常空間を創り出している。
ご家族に高齢で足の不自由な方がおられるため、前面道路から建物玄関まで駐車場を兼ねた緩やかな屋外スロープを設け、玄関での屋外と室内のレベル差をなくす、シームレスな導線計画を行っている。
天井高を高くすることで、北向きのリビング・ダイニングながら自然光をたくさん取り入れることができ、明るい住空間を提案することができた。
建物内部に中庭を設けることで、日常の生活動線の中に、常に緑と自然光が感じられる場を演出している。
リビングには小上がりの畳スペースを設けることで、場の転換を創り出し、日常空間に小さな変化を加えている。また、小上がりを利用して、庭を眺めながら読書や勉強ができる、掘りごたつ型のちょっとしたカウンタースペースも設けた。