マイホームを新築で建てることは、誰もがあこがれること。
新しい家に引っ越して新生活を始めることを想像するだけで、ハッピーな気持ちになりますよね。
ですが、その前にやっておくべき大切なことがあります。
それはご近所への「挨拶回り」。
引っ越し後、ご近所づきあいをしていく上で、挨拶回りは非常に重要です。
とはいえ、どこまでの範囲のお宅に・どのタイミングで・どんなものを持って行けばいいのか分からない方も多いでしょう。
そこでここでは、新築の挨拶の基礎知識をお教えしたいと思います。
引っ越す際の参考として、ぜひ読んでみてくださいね。
1.近所へ新築の挨拶回りをする目的とは?
新築一戸建てを建てて引っ越す場合、ご近所との関係を良好にするため粗品を配って挨拶して回るのが一般的です。
それは「これからお世話になります」という気持ちを伝えるため。
最近は挨拶回りをしない方も増えていますが、挨拶されて嫌な気持ちになる方はいないはずなので、ぜひやっておくようにしましょう。
万が一トラブルが起きたときも、円満に解決しやすくなりますよ。
2.近所へ新築の挨拶回りをする2つのタイミング
新築の挨拶回りをするにしても、「いつ伺うのがベストなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
タイミングとしては、地鎮祭当日と引っ越し日の2つがベスト。
その日に行う理由や、詳しい日程について解説していきましょう。
2-1.地鎮祭当日
新築一戸建てを建てるとなれば、トラックや工事の騒音、ほこりがたつなど、ご近所に迷惑をかけてしまうことも。
だからこそ、最初の挨拶回りは地鎮祭当日に行いましょう。
地鎮祭当日は、現場監督や営業担当の方と一緒に、粗品を持ってご近所を回ることがほとんど。
工事中になんらかのクレームがあったとき、工事する側が対応できるようにするためです。
どんな粗品を持って行けばいいのか、どこまでの範囲回ればいいのかなどを、担当者と打ち合わせしておきましょう。
2-2.引っ越しの日
家の完成後、引っ越しする日から本格的なご近所づきあいが始まります。
そんな引っ越し日はいい印象を与える大切なタイミングとなるので、もう一度挨拶回りを行っておくとよいでしょう。
「これからお世話になるので、よろしくお願いします」という気持ちを込め、挨拶回りをしてくださいね。
挨拶回りをする日時についてはっきりとした決まりはないですが、引っ越し日前後の都合のいい日でかまいません。
なかでももっとも多いのが、引っ越し日当日。
遅くても、引っ越しして1週間以内には挨拶回りを終えておくべきです。
引っ越し日より前に挨拶回りを行う際は、「〇月〇日に引っ越してきます」と伝えましょう。
また時間帯は、早朝や夜間は避けるべき。日が暮れる前の家に人がいるころが最適です。
3. 新築の挨拶回りを行う範囲!どこまで回ればいい?
挨拶回りを行う際の悩みとして多いのが、「どの範囲まで行えばいいのか?」ということ。
一般的に一戸建てなら、両隣・お向かい・裏のお宅4軒は最低でも挨拶をしておくべきでしょう。
留守だった場合はかんたんな挨拶文を用意しておき、粗品とともにポストに入れておきます。
挨拶文には工事担当者の連絡先と名前も書いておき、何かあれば連絡できるようにしてくださいね。
その後、工事中に家の様子を見に行くときに改めて挨拶に伺えば、より好印象を与えることができます。
4. 新築の挨拶回りにおすすめの粗品と相場
「ご近所への挨拶回りに何を持って行けばいいの?」と悩んでいるあなたのために、おすすめの粗品をご紹介します。
おすすめの粗品は以下の5つです。
・タオル
・ティッシュペーパーやトイレットペーパー
・ラップ
・プリペイドカードや商品券
・賞味期限の長い調味料
最初の挨拶回り(地鎮祭当日)では、安いものでかまいません。
工務店やハウスメーカーが粗品を用意してくれることもあるので、自分で用意して無駄になってしまわないよう、前もって聞いておきましょう。
最近多いのが、商品券や賞味期限の長い調味料など。
ひと昔前までは石鹸やタオルを持っていくことが多かったようですが、最近は少なくなっています。
ただ、食べ物をもらうのに抵抗がある方もいますので、ラップや商品券などがおすすめです。
これら粗品の相場としては500~1,000円ですが、地域の班長さんや自治会長さんのお宅にも挨拶に行くのなら、少し高めのものを用意しておくとよいでしょう。
ご近所の挨拶回りであまり高価なものを持って行くと気を使わせてしまうので、高すぎず、安すぎない程度がベストです。
5.粗品を贈るときの「のし」の付け方
粗品を贈るときに必要なのが、「のし」です。
のしの種類は、「蝶結び」の水引を選びましょう。
粗品の包装の上からかけるようにし、表書きに「ご挨拶」または「粗品」と、名前を書くようにします。
購入したお店や通販サイトで付けてくれることもあるので、サービスを利用すれば間違いありません。
6. 新築の挨拶回りで贈らないほうがいい粗品
タオルや商品券、ラップなどのおすすめの粗品をご紹介しましたが、新築の挨拶回りで贈らないほうがいいものもあります。
「おしゃれだから喜んでくれるかも!」なんて選ばないよう、注意してくださいね。
6-1.香りの強いもの
石鹸や洗剤、入浴剤を贈る方もいるとは思いますが、香りの強いものはなるべく避けるべきです。
人によって香りの好みはさまざまで、自分ではいい香りだと思っても、人から見ると嫌な香りかもしれません。
無香料や香りを抑えたものを選ぶとよいでしょう。
また、石鹸や洗剤、入浴剤などは直接お肌に触れるもの。お肌が弱い方だと使えないこともあるので、おすすめできません。
6-2.ハンドメイドのもの
引っ越しの挨拶回りをする際、初対面であることがほとんどです。
なのに、いきなりハンドメイドのものを贈るとビックリされてしまうかもしれません。
初対面の人から手作りのお菓子や手芸品をプレゼントされても、素直に喜べませんよね。
引っ越し後、仲良くなった方にはハンドメイドのものを贈り合うこともありますが、あくまでも親しくなってからの話です。
食品を贈る場合は、有名なメーカーのものを贈るようにしてください。
7.正しい挨拶回りでよりよい関係を
ご近所さんへの挨拶回りをすることは、良好なご近所づきあいをするうえでかかせないもの。
「面倒だからやめておこうかな……」なんて思う方もいますが、引っ越した後に助け合いが必要な場面もでてくるかもしれません。
気持ちよく新しい生活をスタートさせるためにも、正しい挨拶回りを行ってくださいね。