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2022年5月22日

住宅の制震装置って?制震ダンパーや制震テープの特徴

地震の多い日本でも安心して暮らしていけるように、マイホームの地震への強さは気になるところですよね。耐震性能というのはみなさん考えていらっしゃることと思いますが、それに「制震」という考え方もプラスすることでより安全性が高まります。今回は制震の考え方や、制震ダンパーの種類などご紹介します。

 

耐震・制震・免震の違い

まずは、そもそも制震とはどういう考え方なのか抑えておきましょう。

 

耐震

耐震というのは、字面のとおり「地震に耐える」構造です。建物に筋交いや金具などを入れて強度をアップして、地震の揺れでも倒壊せず避難できるようにします。最低限の耐震性能は法律で定められているので、耐震についてはこちらの記事を参考にされてください。

 

> 建築基準法を知る④地震への強さ 

 

制震

制震とは「地震の揺れを吸収する」構造です。地震の揺れを吸収するような装置を組み込んで、建物の揺れ自体が少なくなるようにします。耐震に制震をくみあわせることで、繰り返しの揺れに強くなります。

 

免震

免震とは「地震の揺れを受け流す」構造です。地盤と建物を免震装置で切り離すことで、地震の揺れを伝えにくくします。家具の倒壊などを減らす効果もありますが、高額なので一般的な戸建て住宅で採用されることは少ないです。

 

住宅によく使われる制震装置

制震装置で揺れを吸収するには、さまざまな素材と方法があります。

 

ゴムダンパー

ゴムの伸び縮みする性質を使って、揺れを吸収するダンパーです。「MIRAIE」などの商品がよく知られています。比較的大型なので、施工場所が限られます。

 

オイルダンパー

オイルダンパーは内部に入っているオイルの抵抗で揺れを吸収するしくみです。「エヴォルツ」などの商品名を聞いたことがある方も多いかもしれません。小さな揺れから大きな揺れまで対応できますが、比較的価格は高くなります。

 

制震テープ

安価かつ手軽に使えるのが、制震テープです。両面テープのようなものを、構造体の間に挟み込んで揺れを吸収します。建物全体で揺れを吸収して、粘り強くなるイメージです。

 

まとめ

建築基準法上の最低限の耐震性能は、人命をやっと守れるような構造です。たしかに一度の地震で倒壊しないような設定にはなっていますが、繰り返しの地震が弱点になります。制震をくみあわせることで建物が損傷しにくくなり、繰り返しの地震にも強い家をつくることが可能です。

 

当社では耐震だけでなく、制震も標準仕様です。詳しく話を聞きたいという方はスタッフまでお声がけください。

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