こんにちは!
奈良県香芝市にあるデザイン工務店 AND HOUSE です。
前回は、家族との話し合いや、地震が起きたときの咄嗟の行動についてお伝えしました。
今回は、家の中の地震対策についてご紹介します。
3.家の地震対策5選!揺れに備えるためにすべきこと💡
3-1.大型家具の地震対策
ホームセンターなどでよく見かける家具の転倒防止グッズとして、「つっぱり棒」がありますますよね。
これは家具の上部分と天井につけつっぱることで転倒を防止するものです。
しかし、注意したいのが、つっぱり棒は家具の転倒防止にはあまり効果がなく、気休め程度にしかならないということ。
何も対策をしないよりはましですが、天井は柔らかい素材でできていることが多いので、強い地震が起きたときに天井を突き破ってしまうことも……。
そんな危険を回避するには、「建築基準法で強度が求められている下地材の壁にL字型の金具をボルトで固定する」ことがおすすめです。
そのほかにも、「チェーンやベルトで壁の柱と家具を固定できる製品」も売られています。
L字金具より強度は劣りますが、そのままにしておくよりは安心です。
これら2つの方法はマイホームならできますが、賃貸となれば壁にボルトを打つことができませんよね。
インテリア的にもL字型の金具が目に付いたり、家具に穴があいたりと、抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、「マットとつっぱり棒の併用」がおすすめです。
3-2.上下別々になっている家具の地震対策
たとえば、カラーボックスなどを複数買って来て、積み上げて棚としてお使いのご家庭があります。
このように上下が分離する家具では、地震が起きたときに上に乗っている家具が外れてしまい、落ちてくるかもしれません。
購入したら、すぐに上下の家具がつながるように固定しておきましょう。
3-3.扉や引き出しがある棚の地震対策
食器棚など、扉や引き出しのある棚は、地震によって中に収納してあるものが飛び出してくる危険性があります。
そういった家具には飛び出し防止グッズを活用しましょう。
飛び出し防止グッズとして、「耐震ラッチ」というグッズがあります。
これはドライバーさえあればかんたんに取り付けることができるもので、地震の揺れを感知し、自動的に扉のロックがかかるスグレモノです。
食器棚などの扉につけておけば、食器類が飛び出さないので安心ですね。
3-4.扉のついていない棚の地震対策
本棚などの扉がついていない棚は、中に入れてある本などが飛び出してくる危険も。
この場合は落下防止グッズを利用して、本が地震で飛び出してこないよう対策しておきましょう。
本が乗っている棚板に落下防止シールを貼るだけなので、かんたんです。
また収納にもコツがあり、重い本は本棚の下の段・文庫本など軽い本は上の段に置くと、転倒しにくくなります。
3-5.照明器具の地震対策
照明器具でとくに注意したいのが、ペンダントライトなどの吊り下げ式の照明器具。落下の可能性があるため、そのままだと事故につながることも。
地震の揺れに対策するため、チェーンなどで補強しておくか、天井に直接つけるタイプの照明器具に交換しておくと安心ですよ。
4.地震対策には「災害に強い家」に住むことも大切💡
地震にそなえて、まずは家族でどう行動するか話し合っておきましょう。
さらに、家具や窓などの対策も取っておくと、被害をより小さくできます。
今回はもしもの揺れに備える方法をご紹介しましたが、地震対策以上に地震に強い家に住むことも大切です。
家を選ぶときは、地震に強い家かどうかをきちんと確かめてくださいね。